この記事でわかること
アーロンチェアを買おうとして「AサイズとBサイズ、どっちにすればいいの?」と悩んでいる方へ。この記事では、エルゴノミクス(人間工学)の設計原則に基づき、170cm以下の日本人がどちらのサイズを選ぶべきかを数値と体験談の両面から徹底解説します。
【結論】170cm以下の日本人には「Aサイズ」が基本最適解
先に結論をお伝えします。身長170cm以下の日本人には、アーロンチェアのAサイズが基本的に最適です。
ハーマンミラー公式の推奨身長はBサイズが157〜183cmとなっており、「157cm以上ならBでいい」と思う方も多いでしょう。しかし、設計士の視点から見ると、椅子のサイズ選びは身長だけで決まるわけではありません。座面の奥行き・座面高・背もたれの高さという3つの寸法が、実際の座り心地と腰痛リスクを左右します。
この記事を読めば、「なぜ170cm以下の日本人にAサイズが向いているのか」が設計原則から理解でき、自分に合ったサイズを自信を持って選べるようになります。
アーロンチェアのサイズ一覧と公式推奨身長
まず、ハーマンミラーが公式に示しているサイズ区分を確認しましょう。
| サイズ | 通称 | 推奨身長 | 最大耐荷重 |
| Aサイズ | スモール | 約142〜163cm | 135kg |
| Bサイズ | ミディアム | 約157〜183cm | 159kg |
| Cサイズ | ラージ | 約178〜198cm | 159kg |
公式推奨ではAとBの対応身長が157〜163cmで重複しています。この重複ゾーンこそが、多くの日本人が迷う原因です。「どちらでも使える」ということは、「どちらかがより合う」ということでもあります。
設計士が見る「座面の3寸法」とは
椅子のフィット感を決める最重要寸法は、以下の3つです。これはオフィス環境設計やエルゴノミクス研究で広く用いられる基準です。
1. 座面高(Seat Height)
適正座面高の目安 = 身長 ÷ 4
身長160cmであれば、適正座面高は約40cmです。座面が高すぎると足が浮き、太もも裏に圧力がかかって血流が悪化します。逆に低すぎると膝が上がり、腰椎が後傾して腰痛の原因になります。
| サイズ | 座面高の調整範囲 | 身長160cmへの適合 |
| Aサイズ | 38.0〜48.0cm | ◎ 最低値38cmで余裕あり |
| Bサイズ | 40.5〜52.0cm | △ 最低値40.5cmはギリギリ |
Bサイズの最低座面高は40.5cmです。身長160cmの適正値40cmとほぼ一致しますが、フットレストなしで足が完全に床につくかどうかは体型次第で、余裕がありません。Aサイズなら最低38cmまで下げられるため、小柄な方でも確実に足が床につきます。
2. 座面奥行き(Seat Depth)
適正座面奥行き = 太もも長さ – 2〜3cm
膝裏と座面前縁の間に「指2〜3本分のすき間」が必要です。このすき間がないと、膝裏の神経・血管が圧迫され、足のしびれや疲労感の原因になります。
身長160cmの日本人の太もも長さは平均約38〜40cmです。
| サイズ | 座面奥行き | 身長160cmへの適合 |
| Aサイズ | 40.6cm | ◎ 太もも長さ38〜40cmに対して適切 |
| Bサイズ | 43.2cm | × 2〜3cm深すぎ、膝裏圧迫リスクあり |
この座面奥行きの差(2.6cm)が、170cm以下の日本人にとって最大の問題点です。Bサイズは欧米人の体型(脚が長め)を基準に設計されているため、胴長短足傾向のある日本人には深すぎることが多いのです。
3. 背もたれの高さ(Back Height)
背もたれの高さは、仙骨から肩甲骨下部までをカバーする必要があります。Bサイズは全高が最大115.3cmに達するため、身長160cm前後の方では背もたれの上端が肩より高くなりすぎ、肩甲骨周辺のサポートが合わなくなる場合があります。
AサイズとBサイズの詳細寸法比較
| 項目 | Aサイズ | Bサイズ | 差 |
| 全高 | 87.0〜99.8cm | 101.6〜115.3cm | +14.6〜15.5cm |
| 全幅 | 68.6〜69.9cm | 71.9〜77.2cm | +3.3〜7.3cm |
| 全奥行 | 68.6〜69.9cm | 69.9〜71.9cm | +1.3〜2.0cm |
| 座面高 | 38.0〜48.0cm | 40.5〜52.0cm | +2.5〜4.0cm |
| 座面奥行 | 40.6cm | 43.2cm | +2.6cm |
| アームレスト高 | 19.1〜29.2cm(膝から) | 19.1〜29.2cm(膝から) | 同じ |

設計士の視点:なぜ「身長だけ」で選んではいけないのか
建築・インテリア設計の現場では、家具のサイズ選定に「人体寸法データ」を使います。日本人の人体寸法は、欧米人と比べて胴長短足の傾向があることが知られています。同じ身長170cmでも、日本人と欧米人では股下・太もも長さが異なります。
アーロンチェアはアメリカのハーマンミラーが設計した製品です。Bサイズは「ミディアム」とされていますが、これはあくまで欧米人の平均体型を基準にした「ミディアム」です。日本人の170cm以下の体型に対しては、Bサイズは「やや大きめ」に設計されていると考えるのが妥当です。
設計の観点から言えば、椅子は「身長が収まるサイズ」ではなく「体の各部位が適切にサポートされるサイズ」を選ぶべきです。座面奥行きと座面高の2点だけを見ても、170cm以下の日本人にはAサイズの方が設計原則に合致します。
Bサイズを選んで後悔した人の特徴5つ
特徴1:「身長157cm以上だからBでいい」と思い込んだ
公式の推奨身長表だけを見てBを選んだ結果、座面奥行きが深すぎて膝裏が痛くなるケースが多く報告されています。楽天市場のレビューでは、168cmの男性が「Bサイズを7年使った後、腰痛でAサイズに乗り換えたらAの方が合っていた」と報告しています。
特徴2:試座せずにオンラインで購入した
アーロンチェアは264,000円という高額商品です。試座なしでサイズを決めるのは非常にリスクが高く、ハーマンミラーの直営店ではパーソナルフィッティングサービス(無料)を提供しています。購入前に必ず活用することを強く推奨します。
特徴3:体重を基準にサイズを選んだ
「体重が重いからBの方が安定する」という考え方は誤りです。アーロンチェアの耐荷重はAサイズでも135kgあり、一般的な使用では問題ありません。体重よりも座面奥行きと座面高の適合性を優先すべきです。
特徴4:「大きい方が長く使える」と考えた
将来的に体型が変わることを見越してBを選ぶ方もいますが、椅子のフィット感は現在の体型に合わせるのが基本です。合わない椅子を長期間使うことは、腰痛・肩こりのリスクを高めます。
特徴5:中古市場でBサイズしか見つからなかった
中古市場ではBサイズの流通量が圧倒的に多く、Aサイズは入手しにくい場合があります。しかし、合わないサイズを安価に入手するより、正規品のAサイズを適正価格で購入する方が長期的なコストパフォーマンスは高いです。
Bサイズが向いている170cm以下の方
Aサイズが基本最適解とはいえ、以下の条件に当てはまる方はBサイズも検討に値します。
Bサイズが向いている条件:
同じ身長でも脚が長い体型(股下が長め)の方は、座面奥行き43.2cmでも膝裏のすき間が確保できる場合があります。また、体重が80kg以上の方は、Bサイズの方が座面の安定感を感じやすいという声もあります。さらに、実際に試座してBサイズの方が快適と感じた場合は、もちろんBを選ぶべきです。
最終的には、必ず試座して判断することが最も重要です。
アーロンチェアの選び方:サイズ以外に確認すべき3点
ポイント1:ポスチャーフィットSLかランバーサポートか
アーロンチェアには腰部サポートのオプションが2種類あります。ポスチャーフィットSLは仙骨と腰椎の2点をサポートし、骨盤を立てる設計です。ランバーサポートは腰椎のみをサポートします。腰痛対策には一般的にポスチャーフィットSLが推奨されています。
ポイント2:アームレストの種類
アームレストは「スタンダード」「ハイパフォーマンス(4D)」「フルアジャスタブル(4D)」の3種類があります。長時間のデスクワークには、前後・左右・高さ・角度を細かく調整できるフルアジャスタブルアーム(4D)が最も快適です。
ポイント3:カラーとマテリアル
アーロンチェアはグラファイト・オニキス・ミネラルの3色展開です。在宅ワーク環境に溶け込むグラファイトが最も人気ですが、明るい部屋にはミネラルも好評です。
購入前の最終チェックリスト
アーロンチェアを購入する前に、以下の項目を確認してください。
| チェック項目 | 確認内容 |
| 試座 | ハーマンミラー直営店でパーソナルフィッティングサービスを受けたか |
| 座面高 | 最低座面高に設定して足が床につくか |
| 座面奥行 | 膝裏に指2〜3本分のすき間があるか |
| 背もたれ | 仙骨〜肩甲骨下部がカバーされているか |
| アームレスト | 肘が90度になる高さに調整できるか |
| 保証 | 正規品の12年保証が適用されるか |
アーロンチェアの価格と購入先
アーロンチェアの正規品価格は、2026年時点で264,000円(税込)です。ハーマンミラー公式では定期的にセールが実施され、最大20%オフ(211,200円)になることがあります。
アーロンチェア Aサイズ(スモール):
アーロンチェア Bサイズ(ミディアム):
注意:アーロンチェアは並行輸入品が多く流通しています。保証・アフターサービスを受けるためには、ハーマンミラー正規販売店での購入を強く推奨します。
よくある質問(FAQ)
まとめ:用途・体型別おすすめサイズ
| 体型・条件 | おすすめサイズ | 理由 |
| 身長142〜163cm | Aサイズ一択 | 座面高・奥行きともに適合 |
| 身長163〜170cm・脚が短め | Aサイズ推奨 | 座面奥行きの適合性が高い |
| 身長163〜170cm・脚が長め | 試座でBも検討 | 脚長によってはBが合う場合も |
| 身長170〜183cm | Bサイズ推奨 | 公式推奨範囲内 |
| 体重80kg以上・170cm以下 | 試座で判断 | 安定感はBが高いが奥行きに注意 |
最終的な結論:170cm以下の日本人には「Aサイズ」が基本最適解です。ただし、必ずハーマンミラー直営店でパーソナルフィッティングサービスを受け、実際に試座して決定することを強く推奨します。264,000円という投資を後悔しないために、この一手間を惜しまないでください。
12年間の腰痛リスクを減らす「正しいサイズ選び」
アーロンチェアは単なる椅子ではなく、毎日8時間以上を過ごすワークスペースの中核です。合わないサイズを使い続けることは、腰痛・肩こり・集中力低下という形でじわじわとパフォーマンスを蝕みます。
正しいサイズを選び、正しく調整されたアーロンチェアは、12年間にわたって体を守り続けるパートナーになります。今すぐハーマンミラーの直営店に予約を入れ、パーソナルフィッティングサービスを体験してみてください。
アーロンチェア Aサイズ(スモール):
アーロンチェア Bサイズ(ミディアム):
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